EXCELとVBAで学ぶ先端ファイナンスの世界
まずもって、第10章のタイトルである二項モデルはBinominalではない。Binomialだ。学会とも研究者でもない人が訳するとこういうことになる。学会や研究団体は、訳者選定と許可を厳しくしてほしい。なお、この本原書自体にも、この人たちはプロではないと思われる術語の使用が見られる。専門ではないプログラマーや実務家の人たちは、注意をしてこの本を取り扱っていただきたい。できれば他の本で術語ややり方が正しいのかを確認しないととんでもないことをしてしまうソースとなろう。
本書はポートフォリオ理論やオプションの理論式をエクセルやVBAで学ぶことが出来る本です。類書が結構出版されており、ジャンルとしては徐々にマーケット関係者に浸透していると言えそうです。なお、本書の読者層はクオンツとか、証券アナリストを目指す人たちであり、一般の投資家向けではないかもしれません。アナリストやクオンツを目指す人には格好の教科書となりそうです。
金融工学の実務書です。内容はジョン・ハルの邦訳「デリバティブ入門」レベルを個人でもエクセルを使って体感できるものに仕上がっています。特に親切に感じたのはVBAをワークシートごとパンローリング社のサイトがらダウンロードして使えるようになっていることです。これならコーディング・ミスも減りますし楽で助かります。とりあえずはCRRモデルから遊んでみようと思います。
この本のマクロはそのまま使えるから実務にすぐに導入できました。特に、BS式を使った理論価格を自力で求める関数は、個人投資家がオプションを売買するときに利用できますね。僕も自分の投資ツールをエクセルで作っていますが、その中に入れてみました。まあ、巷にいろいろ規制のファイナンス・モデルが氾濫していますが、自分で作りたいと思っている人には良い参考書になりますね。これまでは無かったノウハウ本です。 |
このページの情報は 2006年6月29日0時26分 時点のものです。 |





